“米大使館エルサレム移転”は「挑発行為」
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就任式を20日に控えるアメリカのトランプ次期大統領が、エルサレムをイスラエルの首都と認め大使館を移転する考えを示している事について、フランスの外相は15日、「挑発行為だ」として自重を求めた。
エルサレムをめぐっては、イスラエルが首都と主張しているが、国際社会は認めず、最大都市のテルアビブに大使館を置いている。しかしトランプ氏は選挙期間中、イスラエルとの関係を強化する狙いから、アメリカ大使館をエルサレムに移転する考えを示していた。
こうした中、中東和平交渉の再開を目指す国際会議が15日、フランス・パリで開かれ、議長のフランス・エロー外相はトランプ氏の考えについて「イスラエルとパレスチナを対立させるだけの挑発行為だ」と自重を求めた。エロー外相は、次期国務長官のティラーソン氏が就任後、率直に話し合いたいとしている。