IMF「トランプ氏の貿易政策がリスクに」
IMF(=国際通貨基金)は16日、最新の世界経済見通しを発表した。世界全体の今年の成長率は前回の予測を据え置いたが、リスクとしてアメリカのトランプ次期大統領の保護主義的な貿易政策を指摘している。
IMFは世界全体の今年の成長率を3.4%と予測していて、3か月前の前回の予測を据え置いた。リスクとしてトランプ氏の保護主義的な貿易政策による影響を挙げている。アメリカはトランプ氏が掲げるインフラ投資などの景気刺激策などを理由に前回から0.1ポイント上向きに修正し、2.3%とした。
一方、トランプ氏の批判を受けて企業が工場建設の計画を撤回するなどの動きが相次いでいるメキシコは0.6ポイントと大幅に下方修正され、1.7%とした。
日本については前回の予測より0.2ポイント上向きに修正され0.8%とした。