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“国境の壁”めぐり対立…首脳会談を中止

2017年1月27日 7:06

 アメリカのトランプ大統領は26日、共和党議員を前に演説を行い、31日に予定されていたメキシコとの首脳会談を中止することを明らかにした。フィラデルフィアから中継。

 トランプ大統領が演説を行った会場の近くでは、今も反トランプ・デモが続いている。メキシコとの国境に「壁はいならい」と訴える人もいる中、この問題が大きな外交問題に発展した。

 トランプ大統領「メキシコ大統領と私は、予定されていた会談を中止することで合意した。メキシコがアメリカを敬意を持って公平に扱わない限り、首脳会談には意味がない」

 トランプ大統領はこのように述べ、31日に予定されていたメキシコのペニャニエト大統領との首脳会談をとりやめたことを明らかにした。

 ペニャニエト大統領もツイッターに、「トランプ大統領との首脳会談を欠席することをけさ、ホワイトハウスに伝えた」と投稿。壁の建設費用の負担を拒否する姿勢を示した形だが、首脳会談が直前で中止になるという異例の事態となっている。

 さらに、ホワイトハウスのスパイサー報道官は、メキシコからの輸入品に20%の関税をかけ、壁の建設費用にあてる考えを示した。

 また、トランプ大統領は演説で、今後、外国との貿易交渉は1対1の2国間で進める考えを改めて強調した。

 27日には就任後初となる首脳会談をイギリスのメイ首相と行う予定で、まずは、EUを離脱するイギリスと2国間の貿易交渉を行うことになる。