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トランプ氏に抗議 アカデミー賞欠席へ

2017年1月27日 21:17

 アメリカ最大の映画の祭典、アカデミー賞の最終候補作品に出演しているイラン人の女優が26日、トランプ大統領の政策に抗議して授賞式をボイコットすると表明した。

 アカデミー賞授賞式のボイコットを表明したのは、外国語映画賞部門の最終候補作品「セールスマン」に出演しているイラン人女優のタラネ・アリドゥスティさん。

 アリドゥスティさんは自身のツイッターで、「トランプ大統領のイラン人などに対するビザ発給停止の措置は人種差別的で受け入れ難い」と主張している。

 ロイター通信によると、トランプ政権はシリアやイラン、イスラム教徒の多い国など主に中東の7つの国に対してビザ発給を制限する方針だが、アリドゥスティさんは「この措置に文化事業も含まれるのかどうかは知らないが、抗議のため授賞式には欠席する」としている。

 授賞式は来月26日にロサンゼルスで行われる予定。

 一方、クリントン政権で国務長官を務めたオルブライト氏は25日、自身のツイッターでアメリカは全ての人に対して開かれているべきとした上で、「私自身はキリスト教徒で、家族はのちにユダヤ系だと判明したが、団結を示すため、私自身を『イスラム教徒』として登録する用意がある」と投稿した。

 アメリカの女優メイム・ビアリクさんも同じ「団結」を示すハッシュダグを使って、「私はユダヤ人だけど、制限が実行されれば団結を示すため『イスラム教徒』として登録する用意がある」と投稿するなど、トランプ政権の方針に対し波紋が広がっている。