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米副大統領 欧州諸国との協力姿勢を強調

2017年2月19日 7:32

 アメリカのペンス副大統領は18日、ドイツで安全保障に関する国際会議に初めて出席し、ヨーロッパ諸国と協力を続けていく姿勢を強調した。

 ヨーロッパでは、ロシアとの関係改善を訴え、NATO(=北大西洋条約機構)に批判的なトランプ大統領に対する不信感が広がっている。これを払拭するのが、ペンス副大統領の役目だった。

 ペンス副大統領「トランプ大統領に代わり保証したい。アメリカはNATOを強く支持し、断固として同盟国への責任を果たす」

 会議にはペンス副大統領に加え、トランプ政権の閣僚2人も参加する力の入れようだったが、ドイツ人の記者は「トランプ大統領自身がNATOへの関与を確約するまで将来への不安はある」と話す。

 さらにドイツのメルケル首相は、難民問題について、各国が責任を果たさなくてはならないと訴えた。難民の受け入れを停止する大統領令を出したトランプ大統領を暗に批判したかたち。

 難民対策など多くの問題を抱えるヨーロッパとどのように足並みをそろえるのか、トランプ大統領には依然として厳しい目が注がれている。