北ミサイル発射 中国反応…今後どうでる?
北朝鮮が6日朝、ミサイル発射施設のある北西部の東倉里から弾道ミサイルを4発発射したことについて、中国の反応。
中国メディアは北朝鮮のミサイル発射を速報で伝えたが、これまでのところ中国政府の公式な反応はでていない。6日午後4時からの外務省の定例会見で、北朝鮮に対して自制を求めるものとみられる。
北京では、国会にあたる全人代が5日から始まった。秋以降に最高指導部交代の人事を控えている習近平国家主席にとっては安定した政権運営を内外に示す重要な場で、そこに水を差すようなタイミングでのミサイル発射だったと言える。さらに先週、訪中した北朝鮮の外務次官に対し、王毅外相が北朝鮮側に自制を求めたばかりだった。こうしたことを考えると中国は内心、穏やかでないとみられる。
ただ一方で、今、韓国が配備にむけて動いているアメリカの迎撃ミサイル「THAAD」が中国の立場を複雑にしている。THAADのレーダーの範囲で中国の一部を探知できることから猛反発していて、配備が朝鮮半島情勢を緊張させると主張しているため。
この後の中国外務省の会見でも北朝鮮のミサイル問題に加え、THAAD配備を念頭に韓国などを牽(けん)制するものとみられる。