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オランダ総選挙、与党が勝利 開票率97%

2017年3月16日 20:04

 今年のヨーロッパ政治全体の行方を占う試金石として関心が集まっていたオランダの総選挙は、与党が第一党を維持し勝利した。躍進が注目されていた極右政党は伸び悩んだ。

 開票率97%時点での各党の獲得予想議席は、ルッテ首相率いる自由民主党が33議席で議席は減らしたものの、第一党の座を維持し勝利した。

 一方、オランダのトランプと呼ばれるウィルダース氏率いる極右・自由党は20議席で第二党となっている。イスラム系の移民排斥やEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱といった過激な主張で、一時は第一党をうかがう勢いだったが、選挙戦終盤に失速し伸び悩んだ形。

 ウィルダース氏は敗北を認めたが、議席数は上積みする見通しであることから、今後も「野党として戦っていく」と強気の姿勢を示した。