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オランダ総選挙 与党が勝利確実に

2017年3月16日 13:13

 ヨーロッパ政治全体の行方を占うとして注目されているオランダの総選挙は開票が進んでいる。与党が第一党を確保するのは確実とみられ、「オランダのトランプ」と呼ばれるウィルダース党首率いる極右政党は伸び悩んでいる。

 開票はまだ続いているが、ヨーロッパで拡大する極右政党の台頭はここオランダでは一定の歯止めがかかった形。

 開票率54.8%時点で、議席の獲得予想はルッテ首相率いる与党が32議席で第一党を確保するのは確実とみられ、首相は勝利宣言した。

 ルッテ首相「イギリスのEU離脱、そしてアメリカ大統領選という流れの中、オランダは今日『間違ったポピュリズム』をストップした」

 一方、オランダのトランプと呼ばれるウィルダース氏率いる極右・自由党は19議席で第二党につけている。イスラム系の移民排斥やEU(ヨーロッパ連合)からの離脱といった過激な主張への反動で終盤に失速し、伸び悩んだ形。

 ウィルダース党首「もう少し議席が欲しかった。ルッテ首相に勝ちたかったが現実にはならなかった」

 自由党の議席数自体は上積みされる見通しだが、極右が第一党とならないことで、オランダでは安ど感も出始めている。