オランダで１５日に総選挙が行われるのを前に、各党党首の最後の討論会が開かれ、その言動から「オランダのトランプ」とも呼ばれるウィルダース党首は改めてイスラム系移民の排斥を訴えた。

　下院の１５０議席を争う選挙戦は、与党である自由民主国民党と極右政党・自由党が第一党を争う展開となっている。イスラム系移民の排斥と、ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）からの離脱を掲げる自由党のウィルダース党首は、１４日の討論でも移民への批判を繰り返した。

　自由党・ウィルダース党首「（移民増加で）自分の国にいるのによそ者のような気分になってしまう」

　しかし、過激な主張への反動などから、投票日が近づくにつれ自由党は勢いに陰りもみえており、１４日に公表された最新の世論調査では自由民主国民党に差を広げられている。投票は日本時間１５日午後に始まり、１６日午前にも大勢が判明する見通し。

■最新の世論調査【ＩＰＳＯＳ　１４日】
自由民主国民党　２９議席
自由党　２０議席