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欧州委ユンケル委員長「共に強い欧州を」

2017年3月16日 23:45

 今年のヨーロッパ政治全体の行方を占う試金石として関心が集まっていたオランダの総選挙は、与党が第一党を維持し勝利した。躍進が注目されていた極右政党は伸び悩んだ。ヨーロッパの首脳は、このオランダ総選挙の結果を歓迎している。

 来月に大統領選を控えるフランスでは、ルペン氏率いる極右政党・国民戦線の台頭が注目されているが、オランド大統領は、「過激主義に大きな勝利を収めたことを祝福する」との声明を出した。

 しかし、国民戦線の幹部は、「自由党は議席を増やした。これは真の成功だ」と、ウィルダース氏をたたえるコメントを出した。

 一方、9月に連邦議会選挙が行われるドイツのメルケル首相は、勝利したルッテ首相に「EUの一員として今後も協力しあうことを楽しみにしている」と、電話で祝意を伝えた。

 また、EU(ヨーロッパ連合)の執行機関、ヨーロッパ委員会のユンケル委員長も、「明確な勝利を祝福したい」としたうえで、「共に強いヨーロッパをつくっていこう」などと、EUが今後も団結していくことを訴える声明を出している。