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米シリア攻撃 アサド政権支援の露から中継

2017年4月8日 0:10

 アメリカのトランプ政権は、シリアのアサド政権が化学兵器による攻撃を行った対抗措置だとして日本時間7日午前、シリア国内の空軍基地を巡航ミサイルで攻撃した。アサド政権を支援するロシアから、横内郁麿記者が伝える。

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 ロシアの国営テレビが、きょう1日中、ほとんどこのニュースを取り上げるなど、ロシア国内では、大きな衝撃を持って受け止められている。

 プーチン大統領は7日、安全保障会議を開催し、主要閣僚らと対応を協議した。会議で、プーチン大統領は「主権国家への侵略であり、国際法に違反している」と、今回の攻撃を改めて非難した上で、「米露関係に損害を与えた」と遺憾の意を表した。

 また、ロシア国防省は、「シリアのインフラを守るため、対空能力を向上させる措置を取る」と、アサド政権への軍事支援を強める姿勢を示している。

 トランプ大統領の就任以降、改善を目指していた米露関係にも影響が出そうだ。

 アメリカのティラーソン国務長官は、来週、就任後初めてロシア・モスクワを訪れ、ラブロフ外相らと会談する。今回の攻撃が大きな議題になるものと見られる。

 ティラーソン国務長官は、ラブロフ外相との会談のほか、プーチン大統領との会談も模索していた。当初は、米露関係改善への第一歩ともみられていたが、今回の攻撃をめぐって厳しいやり取りが予想される。