露プーチン大統領「米露関係に深刻な打撃」
アメリカ軍がアサド政権への対抗措置だとして、シリア国内の空軍基地に向けて巡航ミサイル50発以上を発射した攻撃について、アサド政権を支持し、「後ろ盾」ともなっていたロシアは強く反発している。
ロシアメディアは大統領報道官の発言として、プーチン大統領が「でっちあげられた口実に基づく、国際法に違反した主権国家への攻撃だ」と述べたと伝えている。さらに「ただでさえひどい状態にあるアメリカとロシアの関係にさらに深刻な打撃を与える」と批判しているという。
プーチン大統領は6日、化学兵器の使用を巡りアメリカが攻撃の姿勢をみせる中、「徹底した公平な国際的調査」を要求し、攻撃を行わないようけん制していただけに反発は相当強いものとみられる。
両国関係を巡っては、来週、アメリカのティラーソン国務長官が就任後初めてロシアを訪問する予定で、関係改善が期待されていた。しかし今回の事態を受け、ラブロフ外相との会談などで厳しいやりとりが交わされるものとみられる。