韓国 60歳未満の在宅治療者に“健康確認行わず”
新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大に歯止めがかかっていない韓国では、60歳未満の基礎疾患のない在宅治療者に対しては、定期的な健康状態の確認を行わないことを決めました。
韓国では7日の発表で、新規感染者は3万5286人となり、3日連続で3万人を上回り、累計での感染者は100万人を超えました。また、保健当局は、2月末には13万人から17万人の新規感染者が発生する可能性があるとの見通しを示しています。
韓国ではこれまで、すべての在宅での治療者に医療機関が毎日、電話で健康状態の確認を行ってきましたが、今後も感染者が増え続けるとみられることから、今後は60歳以上など、重症化リスクが高い治療者のみ1日2回の電話確認を行い、60歳未満の基礎疾患のない治療者は自身で健康状態をチェックし、必要な場合のみオンライン診療などを受けることになります。
韓国では、直近1週間でオミクロン株の割合が91.1%となっていて、韓国政府は、重症化率が比較的低いオミクロン株の特性を考慮した対応だと説明しています。
文在寅大統領は、「これまで新たな問題に直面する度に対応を発展させ、世界で一番の模範と評価されるK防疫の成果をあげてきた」と自賛。その上で、「感染者の数が増加しても重症化率と致死率が安定的に管理され、医療対応の余力を維持していけば、この山場を越えられる」と国民に呼びかけました。