英首相、EU離脱後“2年の移行期間”提案
EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱交渉が思うように進まない中、イギリスのメイ首相は22日、経済の混乱を避けるため離脱後に2年間の移行期間を設けることなどを提案した。
イタリアのフィレンツェを演説の舞台に選んだメイ首相は、離脱後の急激な変化を避けるため、EUの単一市場へのアクセスを維持する「移行期間」を約2年間設けるよう求めた。また、その期間はイギリスに割り当てられているEU予算を払い続ける考えも示した。具体的な方針を示すことで、こう着している離脱交渉の進展を狙ったものだが、会見を受け、EUのバルニエ首席交渉官は「具体的な提案を待っている」などとコメントするにとどめている。
25日から4回目の離脱交渉が始まるが、狙い通りに状況が変わるかは不透明なままだ。