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米国務省「ラッカは解放寸前で重要な局面」

2017年10月18日 7:31

 過激派組織「イスラム国」が首都と位置づけ支配してきたシリア北部・ラッカ。この奪還作戦を進めている民兵組織が17日、ラッカを制圧し、事実上、奪還したことを明らかにした。ラッカ陥落は国家を目指した「イスラム国」の崩壊を意味する。

 ラッカでは、クルド人主体の民兵組織である「シリア民主軍」が、アメリカの支援を受けながら「イスラム国」と戦闘を続けていた。こうした中、17日、「シリア民主軍」の報道官はNNNの取材に対し、「ラッカでの軍事作戦は終了し、制圧した。現在は潜伏する戦闘員の捜索を行っている。まもなく解放宣言を出す」と述べて、ラッカを事実上、奪還したことを明らかにした。

 「イスラム国」は一時、シリアとイラクの広い地域を支配したが、イラクのモスルに続き、首都と位置づけるラッカが陥落したことは、国家の樹立を目指した「イスラム国」の崩壊を意味する。

 ただ、消息がわからない指導者・バグダディ容疑者の捜索など課題も残っている。

 一方、アメリカ国務省は「市街地の9割以上を解放したと推測している」と、一部、制圧には至っていない地区があるとの見方を示し、「ラッカは解放寸前で、重要な局面だ」と指摘した。