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プーチン大統領、電撃訪問でシリア撤退発表

2017年12月12日 10:39

 ロシアのプーチン大統領は11日、内戦が続くシリアを電撃訪問し、現地に派遣しているロシア軍の規模を縮小し、撤退を始めることを発表した。

 シリアにあるロシアの空軍基地を訪問したプーチン大統領は、アサド大統領と会談。さらにロシア軍の兵士を前に演説し、シリアに派遣している軍の撤退を開始することを発表した。

 プーチン大統領「シリアに滞在するロシア軍の大部分がロシアに戻ることになる」

 また、過激派組織「イスラム国」を念頭に、「シリア軍とともに国際テロ組織を壊滅させた」と、軍事介入の正当性を強調した。

 一方で、シリアにある空軍と海軍の基地は維持し、今後の軍事介入についても含みを持たせた。今後も、シリアの新憲法の制定などに向けた会議の開催を目指すなど、主導権を握りたい思惑。