外務省、バングラデシュの危険情報をレベル2に引き上げ「不要不急の渡航中止」
公務員採用の特別枠をめぐり、学生らの抗議デモが激化しているバングラデシュについて、日本の外務省は21日、現地の危険情報をレベル2の「不要不急の渡航中止」に引き上げました。
バングラデシュでは先月、高等裁判所が公務員の採用枠の30%を、1971年の独立戦争を戦った兵士の子孫に割り当てる制度を復活させる判断を示し、反発する学生らの抗議デモが激化しています。
ロイター通信によりますと、警官隊との衝突で、これまでに少なくとも139人が死亡し、数千人がケガをしたということです。
バングラデシュの最高裁判所は21日、特別枠を30%から5%に大幅に縮小する判決を下しましたが、特別枠の撤廃を求める学生らは抗議活動を続けるとしていて、事態が収束するかは不透明です。
こうした中、日本の外務省は21日、現地の危険情報をレベル2の「不要不急の渡航中止」に引き上げ、「やむを得ず渡航する場合は特別な注意」を払うよう呼びかけています。