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原因不明の子どもの急性肝炎が相次ぐ 米・アラバマ州

2022年4月22日 6:52

アメリカのCDC=疾病対策センターは21日、南部アラバマ州で原因不明の子どもの急性肝炎が相次いでいるとして、全米の医療機関や保健当局と連携し、原因究明に向けた調査を進めていることを明らかにしました。

CDCによりますと、去年10月以降、アラバマ州で1歳から6歳の子ども9人が原因不明の急性肝炎を発症したということです。

そのうち2人は肝移植を受けたということですが、21日時点で死亡例は確認されていないとしています。

発症した9人は、胃腸炎や咽頭結膜熱、いわゆる「プール熱」などを引き起こすアデノウイルスの検査で陽性反応を示したということです。

CDCは、「現時点ではアデノウイルスが原因だと考えている」とした上で、全米の医療機関や保健当局と連携し、引き続き調査を行うとしています。

原因不明の子どもの急性肝炎をめぐっては、アメリカ以外にイギリスやスペイン、アイルランドなどヨーロッパを中心に報告が相次いでいます。

一方、日本の松野官房長官は20日、「日本においては現在までにそのような報告を受けていない」と述べ、引き続き情報収集を続ける考えを示しています。