韓国政府は27日、日本が来月開催する国際観艦式に、韓国軍の艦艇を派遣することを決定しました。

27日、韓国国防省は来月6日、海上自衛隊の創設70周年を記念して行われる国際観艦式に、軍の艦艇1隻を派遣すると発表しました。決定の理由について、国防省は「北朝鮮の相次ぐ挑発を考慮し、観艦式への参加による安全保障上の意味を最優先に考慮した」と説明しています。

観艦式をめぐっては、日本政府が8月に韓国を招待したことを明らかにし、韓国政府内で検討が進められていました。ただ、韓国国内で反発がある旭日旗が掲揚されることへの懸念から、韓国政府内で参加に慎重な意見も出ていました。

尹錫悦政権の発足以降、日韓両国が自衛隊と韓国軍の交流再開を模索する中で、参加を最終決定した形です。

前回の2019年の観艦式の際は、韓国海軍の艦艇が海上自衛隊の哨戒機に「火器管制レーダー」を照射した事案によって、日本政府は韓国の招待を見送っていました。