中国で、国家の転覆を謀った罪で服役していた元人権派弁護士の男性が、懲役3年6か月の刑期を終えて出所したことが分かりました。出所後も当局の監視下に置かれているとみられています。

中国の元人権派弁護士の常イ平さんは、差別された人々の支援にあたるなどの活動をしていましたが、警察の取り調べで拷問を受けたなどと訴える動画をSNSに投稿したところ、国家と政権の転覆を謀ったとして逮捕・起訴され、その後、懲役3年6か月の実刑判決を受け、服役していました。

関係者によりますと、常さんは今月8日、刑期を終えて陝西省の刑務所を出所したということです。

健康状態に問題はないということですが、出所後2年間は海外に出国できないと通告されるなど、現在も当局の監視下に置かれているとみられています。

常氏の妻や子どもも、無罪を訴え続けるなかで当局の監視が強まったことから、2022年、アメリカに亡命していて、政権に批判的な市民への圧力はさらに強まりそうです。

※常イ平さんのイは「王へんに韋」