NATO加盟国による外相会議 トルコはフィンランドなどに難色
北欧フィンランドのニーニスト大統領は14日、ロシアのプーチン大統領に、近くNATO(=北大西洋条約機構)への加盟を申請する考えを電話で直接伝えました。
ロシア大統領府によりますと、ニーニスト大統領がNATO加盟の方針を伝えたのに対してプーチン大統領は「フィンランドに安全保障上の脅威はなく、軍事的中立の立場を放棄するのは間違っている」と反発しました。
また「有益だった2国間関係に悪影響を及ぼす可能性がある」と警告したということです。フィンランドは軍事的な「中立」を維持してきましたが、12日、ニーニスト大統領はNATO加盟の手続きを進めるよう声明を発表していました。
こうした中、フィンランドメディアはロシアの電力会社が14日、料金未払いを理由にフィンランドへの電力供給を停止したと伝えています。NATO加盟の方針に対する報復の可能性もありますが、ロシアからの供給量は少なく、大きな影響はないとみられます。
一方、ドイツでは14日からNATO加盟国による外相会議が開かれています。トルコのチャブシオール外相は、フィンランドとスウェーデンがテロ組織を支援しているとしたうえで「容認できず言語道断だ」などと加盟に難色を示しました。
NATO加盟には、全ての加盟国の承認が必要で、トルコの対応が注目されています。