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フィンランドがNATO加盟意向表明 ロシアは激しく反発“武力行使も辞さない”

2022年5月13日 3:17
フィンランドがNATO加盟意向表明 ロシアは激しく反発“武力行使も辞さない”

ロシア外務省は12日、隣国の北欧・フィンランドがNATO(=北大西洋条約機構)に加盟する意向を表明したことについて、武力行使も辞さないと激しく反発しました。

フィンランドのニーニスト大統領とマリン首相は12日、軍事的中立を守ってきたこれまでの立場を翻し、「速やかにNATOに加盟しなければならない」との共同声明を発表しました。

これに対し、ロシア外務省は「フィンランドのNATO加盟は二国間関係に深刻なダメージを与える」などと激しく反発しました。その上で「軍事的・技術的、その他のあらゆる措置をとる」と武力行使も辞さない構えをみせています。

一方、ウクライナ南東部・マリウポリでは、治安組織「アゾフ連隊」が立てこもるアゾフスタリ製鉄所への攻撃が続いています。製鉄所内には約600人の負傷者がいるとされていますが、ウクライナの副首相によりますと、重傷を負った38人の戦闘員と捕虜にしたロシア軍兵士を交換する交渉が続いているということです。

こうした中、ウクライナの検察当局は11日、非武装の民間人を殺害した容疑で身柄を拘束していた21歳のロシア軍兵士を訴追したと明らかにしました。

この兵士は2月末、北東部のスムイ州で、自転車を押して歩いていた62歳の男性の頭を車の窓から銃撃したということです。戦争犯罪でロシア兵が訴追されるのは初めてとなります。裁判で有罪になれば、終身刑が科される可能性もあるということです。

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