アメリカのトランプ大統領は１５日、ＣＩＡ（＝中央情報局）の元長官から機密情報へのアクセス権を剥奪すると発表した。この元長官は、大統領への批判的な発言を繰り返していた。

機密情報へのアクセス権を剥奪されたのは、オバマ前政権でＣＩＡ長官を務めたブレナン氏。

政府高官は退任した後も、後任へのアドバイスなどを行うためアクセス権を認められているが、トランプ大統領は１５日、ブレナン氏が政権に対し「根拠のない」批判を繰り返しているなどとして権限を剥奪した。

ホワイトハウス・サンダース報道官「ブレナン氏は、機密情報にアクセスできる元高官の立場を利用し、数々の根拠なき非道な主張をしている」

また、批判的な言動を行っている他の元高官についても剥奪を検討しているという。自身への批判を封じる狙いがあるとみられるが、「言論の権利に対する侵害だ」などと、強い批判の声が上がっている。