【専門家解説】侵攻から1年…世界はどう変わった? 今後のシナリオは?
ロシアによるウクライナ侵攻が始まり24日で1年となります。侵攻によって、この1年で大きく変化した世界情勢について詳しくまとめます。
ロシアによる侵攻の影響は、私たちの日々の暮らしにも大きな影を落としています。ロシア産やウクライナ産の小麦などの輸出が大きく減少したことから、食料価格が跳ね上がり、日本を含む各国の市民生活を直撃しています。ロシアへの経済制裁で、欧米各国はロシア産の原油や天然ガスの輸入をストップしたため、これらに大きく依存してきた国では、エネルギー価格が高騰。例えば、ドイツでは一時、ガス料金が3倍以上に跳ね上がりました。
そして、ロシアの脅威に対抗するための軍事同盟であるNATO(=北大西洋条約機構)の加盟国ではロシアの侵攻を受けて、長年、中立を保ち続け、同盟に加盟していなかったフィンランドとスウェーデンが相次いで加盟申請に踏み切りました。また、ヨーロッパ各国は国防費の引き上げにも動いていて、ロシアによる侵攻は、世界の安全保障の枠組みにも大きな影響を及ぼしています。
一方で、孤立したロシアと距離を縮めているのが、経済制裁に参加していない中国とインドです。中でも、中国は去年のロシアとの貿易総額が前年比で約3割増と過去最高になるなど、ロシア経済を支える存在になっています。
ロシアの侵攻が世界に与えた影響や、今後、想定されるシナリオについて、防衛省の研究機関「防衛研究所」の政策研究部長で、ロシアの情勢に詳しい兵頭慎治さんに聞きました。
※詳しくは動画をご覧ください。(2月24日放送『news every.』より)