3月から“マスク緩和”でどう変わる? 都の飲食店「着用徹底」呼びかけは不要に…店が判断 専門家「いいタイミング」
政府が3月からマスク着用のルールを緩和することを受け、東京都のルールも変更されます。これまで飲食店での着用徹底が呼びかけられていましたが、都は「必要ない」に転換。ただ専門家によると、新型コロナウイルス感染の再拡大時には課題もあります。
■東京都の「認証店」 ルール変更へ
有働由美子キャスター
「新型コロナウイルスの感染対策が十分だという店に、東京都がお墨付きとして発行している、王冠がついたレインボーマークの証明。このルールが変わります」
「飲食店がこれをもらうためには、マスク着用の徹底を客に伝える必要がありましたが、政府がマスクのルールを緩和する3月13日からは、その必要がないと都が発表しました」
「これまでは『食事以外はマスクをしてください』と呼びかけられていましたが、それも都としては『必要ない』ということになります」
■飲食店の反応は…客の協力も必要?
小栗泉・日本テレビ解説委員
「飲食店からは『マスクの着用を強制しないし、お願いすることもなくなる』といった声が上がっています」
有働キャスター
「ただ一方で、店側が『引き続き感染対策でマスクをしてください』とした場合、客側が『マスクはしたくない』となると、混乱しそうですね」
小栗委員
「都は、マスクをしたくなくても店から『マスクをして』と言われたら、客側は協力してほしい、としています」
■専門家「黙っていればリスク低い」
小栗委員
「これについて感染症学が専門の国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授は『基本的に飛まつが飛ぶことがリスクであり、密集していたとしても、黙っていればリスクは低い』としています」
「その上で、松本主任教授は『感染が落ち着いてきた今だからこそ、マスクのルールを変えるのは良いタイミングなのではないか』と話しています。ただ『また感染が拡大してしまった時に、政府や自治体が再度マスク着用をお願いできるかが課題』と指摘しています」
■「5類」移行でサービス縮小も
小栗委員
「(マスクの)他にも変わることとして都は、現在行ってる(新型)コロナ患者へのサービスも、5月8日に『5類』に移行することを受けて縮小すると発表しました」
「無料検査や検査キットの配布、自宅療養者への食事の配達、(血中の酸素濃度を測定できる)パルスオキシメーターの貸し出しなどのサービスが終了します」
辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「状況に応じたルールのアップデートはもちろん必要だと思いますし、(新型)コロナ前の生活をずっと願ってきた部分も確かにあります」
「ただ、これだけ長く感染対策ありきの生活を続けてきた分、ルールの緩和をすることはやはり少し不安も残りますし、事業者側にその説明のしわ寄せが行かないように、科学的根拠と妥当性の説明がまず大前提だなと思います」
有働キャスター
「この季節は花粉症の人はマスクを手放せませんし、着けるも着けないも個人の判断となりますので、マスクで喧嘩するのだけは、もう本当にやめるタイミングに来たと思います」
(2月15日『news zero』より)