認証店の基準「マスク徹底」削除へ…東京都が方針転換 着用“個人の判断”に
東京・新橋の飲食店には、コロナ対策を行っている目印である、都の「認証店ステッカー」が掲げられていました。コロナ禍の3年間では、客だけでなく、従業員もマスクを着用し続けてきました。
根室食堂・平山徳治さん
「東京都の要請通りにマスク会食のポスターであったり、促し方をしてきた」
店では、客に対しマスク着用への理解を求めてきました。ところが、いまや当たり前となった“マスク飲食”について、都が方針転換を発表したのです。
東京都・小池知事(14日)
「食事中以外のマスク着用の推奨について、認証基準から削除されました」
来月13日以降、都の「認証制度」の基準から、着用を徹底していたマスクについての項目が削除されることに。(※都の認証制度:来月13日~5月7日)これにより、店側も客もマスク着用は個人の判断に委ねられることになります。
しかし、店側は、客の年齢層が高いため、すぐにマスクを外しての営業については抵抗を感じているといいます。
根室食堂・平山徳治さん
「基本的には任意という形で営業していこうかなと思っています」
「マスクをしないで営業するのはちょっとできないかなと」
◇
マグロなどの海鮮を“ビュッフェスタイル”で提供している都内の別の飲食店では、料理をとる際、手袋とマスクの着用を求めています。
たいこ茶屋 若大将・井上祐輔さん
「お店としては今まで通り、マスクと手袋は続けていこうかなと思います」
提供方法や衛生面などを考慮し、来月13日以降も、客にマスクなどの着用を求め続けるといいます。利用客からも、店が定めたルールに従うという声が聞かれました。
利用客
「マスクは一応効果があるみたいなので自分は(着用を)継続したい」
「(店の)ルールに従おうと思います」
都は引き続き、飲食店側から客や従業員にマスクの着用を求めることができるとしています。