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【解説】3月13日からマスク緩和 “個人の判断”で…学校や電車でルールどう変わる? ナゼいま“脱マスク”?

2023年2月10日 19:18
【解説】3月13日からマスク緩和 “個人の判断”で…学校や電車でルールどう変わる? ナゼいま“脱マスク”?

これまで3年間、マスク着用が当たり前となっていた日常生活ですが、3月13日からはルールが変わります。岸田首相の狙いとは?

●「個人の判断」とは?
●鉄道・飛行機は?
●なぜこのタイミング?

以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。

■“脱マスク”3月13日から 鉄道・飛行機も

岸田首相は10日午後、関係閣僚と協議し、マスク着用ルールを3月13日から緩和する方針を確認し、政府の対策本部で正式に決定されます。

現在、政府は屋内ではマスク着用を推奨、屋外では原則不要としていました。3月13日からは「屋内・屋外を問わず、個人の判断に委ねることを基本」とされます。変更の理由については「新規感染者数の減少傾向」としています。

今も日本では、家の中以外はほとんどの場面で、当たり前のようにマスク着用していると思われますが、このルール変更で混乱も予想されます。そのため、各自の判断の参考になるようマスクを着用した方が効果的なケースも示されています。

例えば、通勤ラッシュなど「電車・バスが混雑している場合」、「医療機関・高齢者施設などを訪問する時」が例示される方向です。ただし、ほとんどの乗客が着席可能な「新幹線・高速バス」などは含まれていません。

政府のルール変更を受けて、交通各社もこれまでの方針を少しずつ見直す方針です。

JR東日本は、5月に新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行することを受けて、「政府の方針に従って、感染対策をとる」としました。そして現在の感染対策については、「少しずつ見直していきたい」としています。これまで電車内でのマスク着用、テレワーク推進、ラッシュを避けての利用などを呼びかけてきましたが、すでに注意喚起の放送回数を減らしているということです。

また国内の航空会社19社が加盟する定期航空協会も、政府の方針に合わせ、機内でのマスク着用については「個人の判断に委ねる方向で対応を進めていく」としています。

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■卒業式も…岸田首相「着用しないことを基本」