アメリカ司法省は１０日、航空宇宙関連の企業から企業秘密を盗み出そうとしたなどとして、中国の情報機関の男を逮捕・起訴したと発表した。

司法省によると、中国の情報機関・国家安全省に所属する男は、少なくとも２０１３年以降、複数のアメリカの航空宇宙関連企業から企業秘密を盗み出そうとしていたという。

男は今年４月にベルギーで逮捕され、その後、起訴されて、今月９日にアメリカに身柄を移送された。

司法省は、「中国政府が経済スパイを直接統括していることが示された」と指摘した上で「我が国の知力の産物を盗む国家は容認しない」と厳しく批判した。

トランプ政権は中国の経済スパイの取り締まりを強めていて、貿易戦争が泥沼化する中、米中の対立は一層激しくなりそうだ。