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トランプ大統領 サウジ皇太子と電話会談

2018年10月17日 7:43

サウジアラビア政府に批判的な記者が、トルコのサウジ総領事館を訪れた後、行方不明になっている事件で、AP通信は16日、総領事館の捜索で記者が殺害されたことを示す「確かな証拠」が発見されたと伝えた。

これは、AP通信がトルコの高官の話として伝えたもので、15日のサウジアラビア総領事館の捜索で、警察が、行方不明のサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が総領事館で殺害されたことを示す「確かな証拠」を発見したという。しかし、どのような証拠かは明らかにされていない。

一方、地元メディアによると、トルコの警察当局は16日、サウジ総領事の公邸を捜索する予定だったが、サウジ側と連絡がとれず、捜索を見送った。同じ日、総領事はトルコを出国し、サウジに向かった。政府に呼び戻されたのかなど、帰国の理由は分かっていない。

一方、アメリカのトランプ大統領は16日、ツイッターで、サウジのムハンマド皇太子と電話で会談したことを明らかにした。皇太子は事件について何も知らず、完全な捜査を始めていると話したという。大統領は「答えはすぐに出るだろう」との見通しを示している。

ただ、複数のアメリカメディアは、サウジ政府が、すでに誤って記者を死亡させたと発表する予定だと報じていて、事件の真相が明らかになるかは不透明。