“不審物”トランプ氏「責任は全くない」
アメリカでオバマ前大統領らに相次いで不審物が送られた事件で、捜査当局は26日、56歳の白人の男を逮捕した。男は、トランプ大統領の熱烈な支持者だとみられている。
逮捕されたのは、フロリダ州に住むシーザー・セヨク容疑者。この事件は、26日までにオバマ前大統領や民主党議員などトランプ大統領に批判的な立場の人に、爆発物とみられる不審物が相次いで送りつけられたもの。
捜査当局は、封筒についていた指紋などからセヨク容疑者を割り出し、フロリダ州で身柄を拘束。押収された容疑者の車にトランプ大統領を称賛するステッカーなどが大量に貼られていたことや、SNSへの投稿などから、アメリカメディアは大統領の熱烈な支持者だとみられると報じている。
一方、トランプ大統領は記者団に対し容疑者の車は「見ていない」としながら、自分の支持者だと聞いていると明かした。
トランプ大統領「容疑者は私の支持者だったと聞いている」
また、記者からこれまでの言動を念頭に、「自身の責任はないか」と問われ、「全くない」と否定。その後に行った演説では、メディアが事件の報道を通じて自分と与党・共和党をおとしめていると激しく批判した。