トランプ政権発足後初 国境沿いに“壁”
アメリカのトランプ政権は、26日、カリフォルニア州のメキシコとの国境沿いの一部に、政権発足後、初となる壁の整備が完了したと発表した。
壁が整備されたのは、メキシコとの国境沿いにあるカリフォルニア州カレキシコの一部の地域。壁は、3.2キロにわたって建てられていて、高さおよそ9メートル。メキシコ側を監視するための隙間がある。付近にカメラなども設置し、不法移民の侵入を防ぐとしている。
アメリカ税関・国境警備局によると、トランプ政権発足後、こうした壁が整備されたのは、初めて。
トランプ大統領の看板公約である「国境の壁」をめぐっては、巨額の費用がかかることなどから建設に慎重な意見が多く、予算確保のめどは立っていない。ただ、トランプ大統領としては、わずかな完成部分でも中間選挙に向けたアピールとしたいものとみられる。