ゼレンスキー大統領 前線の兵士ら激励「南部は誰にも渡さない」
ウクライナのゼレンスキー大統領が、南部の都市を訪れてロシア側と戦う前線の兵士らを激励し、「南部は誰にも渡さない」と強調しました。
ウクライナ大統領府によりますと、ゼレンスキー大統領は南部のミコライウを訪問して最前線で戦う兵士らを激励し、勲章を授与しました。
また、黒海に面する港湾都市オデーサでは、農産物を輸出するための回廊の設置について協議したほか、兵士や民間人の治療を行う病院を訪問しました。
ゼレンスキー大統領はその後、新たな動画を公開し、「南部は誰にも渡さない」と強調しました。
ゼレンスキー大統領「南部は誰にも渡さない。我々はすべて取り返す。海はウクライナのものになり安全になる」
一方、激戦が続く東部ドンバス地方について、地元知事は19日、完全制圧を目指すロシア側が「大きな損失を被っている」と主張しました。
ルハンシク州・ハイダイ知事「ドンバス地方の戦いはロシアの思い通りに進んでいない」
また、知事は「ロシア側は予備兵力を使って、少しずつ前進する戦略を選んだようだ」と述べました。
一方、イギリス国防省は最新の分析で、ロシア軍の士気が低下し、「部隊全体が命令を拒否する事例が続いている」などと指摘しました。
その上で、士気の低下は軍事作戦の目標達成に影響するほど、重大な問題の可能性があるとの見方を示しています。