ゼレンスキー大統領が戦線など電撃訪問 最前線の兵士ら激励
ウクライナのゼレンスキー大統領が5日、激戦地の東部ドネツク州とルハンシク州の戦線などを電撃訪問しました。侵攻開始以来、大統領が首都キーウの外に出たのは先月の東部ハルキウ訪問以来、2回目です。
ゼレンスキー大統領は5日、ロシア軍との攻防が続く東部ドネツク州とルハンシク州を電撃訪問し、最前線の兵士らに勲章などを贈り、激励しました。
ゼレンスキー大統領「あなたたちは我々にとって最も重要な存在だ。最も困難な状況で私たちの州を守っている」
大統領はこの日、南部ザポリージャ州も訪れ、軍幹部との会議などを行いました。さらに、避難している住民たちとも食事をともにし、「占領された全ての都市を必ず解放する」と述べました。
こうした中、アメリカの戦争研究所は5日、「ウクライナ軍はルハンシク州の要衝セベロドネツクの大部分を奪還し、ロシア軍を市内から押し戻した」と分析しています。
一方、ロシアのプーチン大統領は5日放送のインタビューで「ウクライナに長距離ミサイルが供与されたら、これまで標的にしていない施設を攻撃する」と述べました。アメリカが高機動ロケット砲システムの供与を発表したことを受け、ロシアを射程に収める兵器を供与しないよう警告した形です。