ドネツク州で修道院“炎上”歴史的価値高く…ゼレンスキー大統領、ロシアのユネスコ除名を求める
ロシア軍が制圧を目指すウクライナ東部ルハンシク州のセベロドネツクで、ウクライナ側が反撃を強め、一進一退の攻防となっています。
ロシア軍は東部ルハンシク州全域の制圧を目指し、要衝都市セベロドネツクを集中的に攻撃しています。4日、ロシア側は「ウクライナの部隊は大きな損失を被り後退している」と発表しましたが、ウクライナ側は逆に反撃に出ていると強調しました。
セベロドネツク市長「私たちの軍隊は、敵を街から追い出すためにあらゆる手段を講じている。市街戦が行われていて、絶え間ない砲撃がある」
ルハンシク州ハイダイ知事「ロシア軍はセベロドネツクの7割を支配していたが、この2日間でウクライナが半分まで押し戻した」
一方で、ルハンシク州に接するドネツク州の街スラビャンスクでは、住民らがウクライナ西部へ避難する動きが相次ぎ、ロシア軍の攻撃がいっそう強まることへの懸念が高まっています。
そのドネツク州で4日、歴史的価値の高い修道院が炎上する様子をウクライナのゼレンスキー大統領が動画で公開しました。大統領は「ロシアはウクライナの歴史的な文化遺産を意図的に破壊している」と非難し、ユネスコからロシアを除名するよう求めました。
また、首都キーウでは5日未明、複数の爆発があり、ウクライナ軍などは、ロシア軍が巡航ミサイルを発射し、1発は迎撃したものの、インフラ施設が被弾したことを明らかにしました。