ウクライナ東部攻防 地元知事「支援物資届けるの難しい」
ロシア軍が制圧を目指すウクライナ東部ルハンシク州の要衝セベロドネツクについて、地元の知事は4日、支援物資を届けるのが難しい状況になっていることを明らかにしました。
ウクライナ軍は4日、ロシア軍が制圧を目指す東部ルハンシク州の要衝セベロドネツクで、「市街戦が続いている」と明らかにしました。
セベロドネツクをめぐっては、ウクライナ側が制圧された地域を2割奪還したとしていましたが、ロシア側は4日、「重大な損失を被ったウクライナ軍の部隊は後退している」と発表するなど、一進一退の攻防が続いているとみられます。
戦闘が激しさを増す中、地元の知事は、セベロドネツクに食料や医薬品を届けることができないと窮状を訴えました。
ルハンシク州・ハイダイ知事「(ロシア軍の)戦闘はセベロドネツクに集中している。ロシア側は橋を壊してウクライナ軍への支援を阻止している」
また、AP通信によりますと、地元の知事はセベロドネツクでは依然、住民およそ1万3000人が地下に避難していると明らかにしたということです。
一方、イギリス国防省は4日、ロシア軍は精密誘導ミサイルの在庫を大幅に失ったとみられ、無誘導爆弾の使用が増えたことで、かなりの巻き添えの被害と民間人の犠牲が出たことは、ほぼ間違いないとの戦況分析を発表しました。