ロシアがデフォルトとみなされる可能性 4月期限のロシア国債の利払い一部が行われず
ロシア軍が制圧を目指すウクライナ東部ルハンシク州の要衝セベロドネツクについて、地元の知事は1日、8割がロシア側に制圧されていると明らかにしました。
ルハンシク州のハイダイ知事は1日、「セベロドネツクの8割近くがロシア側に制圧されている」とSNSに投稿しました。
市街戦が続いているほか、ルハンシク州全体も砲撃にさらされているとしています。
イギリス国防省は2日、ロシア軍はセベロドネツクの大部分を支配したと分析しました。
今後、もうひとつの目標とするドネツク州へのルートはウクライナ軍が守りを固めていて、ロシア軍はその準備のためこれまでの勢いを失うリスクがあるとしています。
抵抗を続けるウクライナに対し、アメリカが高機動ロケット砲システムの供与を発表したことにロシア側は自国の領土への攻撃に繋がりかねないとして、強く反発しています。
ロシア・ラブロフ外相「西側諸国を軍事行動に引き込むことを目的とした直接的な挑発だ」
こうした中、世界の主要な金融機関で作る「クレジットデリバティブ決定委員会」は1日、4月に償還期限を迎えたロシア国債の利払いについて一部が行われていないと認定しました。
財政破綻ではなく、経済制裁の影響によるものとみられますが、ロイター通信はロシアがおよそ100年ぶりに債務不履行(=デフォルト)とみなされる可能性が高まったとしています。