セベロドネツク7割が露軍の支配下 ウクライナ軍の一部が撤退
ロシア軍が制圧を目指すウクライナ東部のセベロドネツクについて、地元の知事は1日、7割がロシア軍の支配下にあり、ウクライナ軍の一部が撤退したと明らかにしました。
セベロドネツクがあるルハンシク州のハイダイ知事は1日、「セベロドネツクの7割がロシア軍の支配下にある」とSNSに投稿しました。また、市街戦が続く一方で、「ウクライナ軍の一部が、より有利な位置まで撤退した」と明らかにしました。「住民の避難が中止になり、人道支援や医薬品を届けるすべがない」と訴えています。
ウクライナ国防省も、ロシア側が市の中心部に到達したことを認めています。
ウクライナ国防省報道官「(セベロドネツクで)市街戦が行われ、敵は中心部に到達して足場を固めようとしている」
こうした中、ウクライナに対し、アメリカが高機動ロケット砲システムの供与を発表したことに、ロシア側は自国の領土への攻撃につながりかねないとして、強く反発しています。
ラブロフ外相「西側諸国を軍事行動に引き込むことを目的とした、直接的な挑発だ」
ラブロフ外相がこう述べて、第三国を戦闘に巻き込むことになると警告したほか、ロシア大統領府のペスコフ報道官も、「火に油を注いでいる」とアメリカを強く批判しています。