ロシア軍ウクライナ東部で攻勢を強める ルハンシク州知事「困難な状況が続いている」
ロシア軍はウクライナ東部で攻勢を強めていて、東部ルハンシク州の知事は31日、ウクライナ軍が拠点とする「セベロドネツクの中心部で戦闘が起きている」と述べました。
ルハンシク州知事「非常に困難な状況が続いている。ずっと攻撃を受けている。セベロドネツクの中心部で戦闘が起きている」
ルハンシク州のハイダイ知事は31日、このように述べた上で、「セベロドネツクの一部はロシア軍に支配されている」と明らかにしました。
「ロシア軍は病院や、民間人を避難させるバスなどを狙って攻撃している」「民間人の避難を一時中止している」とも述べています。
また、イギリス国防省は31日、「ロシアは比較的狭い地域に兵力と砲撃を集中することで作戦初期よりも大きな局所的成功を収めた」と分析しています。
ゼレンスキー大統領「ロシア軍は圧倒的な戦力を集中し、我々にさらなる圧力をかけようとしている」
ウクライナのゼレンスキー大統領はこのように述べる一方、ロシア軍に占領された南部ヘルソン州で「我々は着実に領土を解放している」として、ロシア軍に反撃していると強調しました。
こうした中、EU=ヨーロッパ連合は30日、ロシアへの追加制裁として、ロシア産の石油の輸入を部分的に禁止することで合意しました。年内にはロシア産の石油輸入のほぼ90%を禁止することができるとしています。
EUのミシェル大統領は「ロシアの巨大な資金源を絶つ」とした上で、「最大限の圧力をかけて戦争を終わらせる」と強調しました。