ゼレンスキー大統領「防衛のために働かず、自分のことばかり…」東部ハルキウ州保安局長を解任
ウクライナのゼレンスキー大統領がロシア軍の攻撃が続く東部ハルキウ州の前線を訪問し、軍を激励しました。
ウクライナの大統領府は29日、ゼレンスキー大統領がハルキウ州の前線を訪問したと発表し、大統領が破壊された建物を視察する様子や、兵士らに勲章などを贈り、激励する様子を公開しました。
ロイター通信によりますと、大統領が公式に首都キーウの外に出たのは2月の侵攻開始以来、初めてです。
こうした中、ゼレンスキー大統領は29日、ハルキウ州の保安局長を解任したと発表しました。解任の理由については、「侵攻当初からハルキウの防衛のために働かず、自分のことばかり考えていた」と述べた上で、今後、捜査が行われるとしています。
一方、ロシア軍は完全制圧を目指す東部ルハンシク州でウクライナ軍の拠点のセベロドネツクへの攻勢を強めています。
ロシア国防省は29日、ウクライナ東部ドネツク州やルハンシク州へのミサイル攻撃で、武器庫などを破壊したと発表しました。
ゼレンスキー大統領「セベロドネツクでのロシアの攻撃で、全ての重要なインフラは破壊された。家屋の9割が損壊している」
ゼレンスキー大統領はロシア軍を撃退するためあらゆる手段を講じていると述べ、徹底抗戦の構えです。