露ウラジオストクの野党議員 プーチン大統領へ軍の撤退訴え…その後、発言権“はく奪”
ロシア軍はウクライナ東部の制圧を目指し攻勢を強めていて、特にルハンシク州の中心都市セベロドネツクで攻防が激しさを増しています。
セベロドネツク市の当局者は27日、「街の周囲3分の2が敵に囲まれているが、どうにか守っている」とSNSに投稿しました。
また、ルハンシク州の知事は27日、「われわれは防衛のための十分な力を持っているが、ロシア軍の包囲を避けるためには撤退の可能性もある」として、戦況次第では撤退もあり得るとの考えを示しました。
一方、ロシアメディアなどによりますと、極東のウラジオストクの地方議会で27日、野党議員のワシュケビッチ氏がプーチン大統領にむけた声明を読み上げ、ウクライナへの侵攻の中止とロシア軍の即時撤退を訴えました。
ワシュケビッチ氏「軍事作戦をやめなければさらに多くの孤児が増えてしまう。軍事的な手段での成功は不可能だ」
さらに、「このままだと国に貢献できたはずの多くの若者が死んでしまう」と述べ、作戦の中止を求めました。その後、ワシュケビッチ氏は発言する権利をはく奪されたということです。