露軍、ルハンシク州への攻勢強める「極めて難しい状況」
ロシア軍は完全制圧を目指すウクライナ東部・ルハンシク州への攻勢を強めていて、30日には、ウクライナ軍の拠点のセベロドネツク市内に侵攻しました。
ルハンシク州の知事は30日、ロシア軍の攻撃によって、セベロドネツクで2人が死亡、5人がケガをしたと明らかにしました。また、「ロシア軍がセベロドネツク市内に侵攻して市内で戦闘が起きている」とし、「極めて難しい状況だ」と述べています。
これに先立ち、ウクライナの大統領府は29日、ゼレンスキー大統領が東部・ハルキウ州の前線を訪問したと発表し、大統領が兵士らに勲章などを贈る様子を公開しました。
ゼレンスキー大統領「我が国の独立を守ってくれていることに感謝します。体に気をつけて。ウクライナに栄光あれ!(ウクライナ兵)英雄に栄光あれ!」
ロイター通信によりますと、大統領が公式に首都・キーウの外に出たのは2月の侵攻開始以来、初めてです。
こうした中、ゼレンスキー大統領は29日、ハルキウ州の保安局長を解任したと発表しました。解任の理由については、「侵攻当初からハルキウの防衛のために働かず、自分のことばかり考えていた」と述べた上で、今後、捜査が行われるとしています。