ゼレンスキー大統領 東部ハルキウ州の前線を訪問し軍を激励
ウクライナのゼレンスキー大統領がロシア軍の攻撃が続く東部ハルキウ州の前線を訪問し、軍を激励しました。
ウクライナの大統領府は29日、ゼレンスキー大統領がハルキウ州の前線を訪問したと発表し、大統領が破壊された建物を視察する様子や、兵士らに勲章などを贈り、激励する様子を公開しました。
ロイター通信によりますと、大統領が公式に首都キーウの外に出たのは2月の侵攻開始以来、初めてです。
一方、ロシア軍は完全制圧を目指す東部ルハンシク州でウクライナ軍の拠点のセベロドネツクへの攻勢を強めています。
ゼレンスキー大統領は重要インフラが全て破壊されたほか、3分の2以上の住宅が破壊されたと明らかにした上で、ロシア軍を撃退するためあらゆる手段を講じているとしています。
こうしたなか、イギリス駐在のロシア大使がBBCの取材に対し、ウクライナでロシアが戦術核兵器を使うことはないと思うと述べました。
駐英ロシア大使 アンドレイ・ケリン氏「戦術核兵器の使用については非常に厳しい規定があり、国家の存亡の危機の場合に使われるものだ。今回の作戦には関係がない」
また、キーウ近郊ブチャでの市民の虐殺については「ねつ造だ」と反論しました。