露軍が東部で激しい攻撃…フランス人記者が死亡
ロシア軍は、ウクライナ東部の完全制圧に向けて激しい攻撃を続けています。ルハンシク州では30日、人道支援活動を行っていた車が攻撃を受け、取材していたフランス人記者が死亡しました。
ロシア軍はルハンシク州の完全制圧を目指し、攻勢を強めていて、ルハンシク州の知事は30日、SNSに「セべロドネツク市の状況は非常に困難だ」と投稿しました。
また、フランスメディアによりますと、セベロドネツク近郊では30日、人道支援活動を行っていた車両が攻撃を受け、乗っていたフランス人記者が死亡しました。
こうした中、トルコのエルドアン大統領が30日、ロシアのプーチン大統領と電話会談しました。両政府によりますと、エルドアン大統領は、ロシアとウクライナに国連を加えた3者協議の開催を提案したということですが、プーチン大統領の反応は明らかになっていません。
一方、アメリカのバイデン大統領は、一部で報じられていた射程の長い多連装ロケットシステムのウクライナへの供与について、否定しました。
バイデン大統領「我々は、ロシアを攻撃できるロケットシステムをウクライナに供与するつもりはない」
これに対しロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長は、「賢い判断だ」と自らのSNSに投稿しました。
一方、ロシアへの追加制裁をめぐって足並みの乱れが露呈しているEU(=ヨーロッパ連合)は、ベルギー・ブリュッセルで緊急首脳会議を開いています。
会議では、ロシアの石油禁輸に反対するハンガリーなどに配慮する案が討議されているとみられますが、フォンデアライエン委員長は、この会議中での決着は難しいことを認めました。