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セベロドネツク中心部にロシア軍侵攻 激しい戦闘に

2022年6月1日 5:42
セベロドネツク中心部にロシア軍侵攻 激しい戦闘に

ロシア軍が制圧を目指すウクライナ東部ルハンシク州の主要都市セベロドネツクでは、町の中心部にロシア軍が侵攻し、激しい戦闘が続いています。

ハイダイ知事「非常に困難な状況が続いています。ずっと攻撃されていて、市の中心部でも戦闘が起きています」

セベロドネツクがあるルハンシク州のハイダイ知事はまた、「ロシア軍の持っている武器は我々よりはるかに多い」「重要なインフラはすべて破壊された」などと述べました。

こうした中、ロシア国防省は、制圧したウクライナ南東部マリウポリの製鉄所で、ウクライナ軍の兵士152人の遺体が発見されたと発表しました。

遺体は製鉄所の地下にある冷蔵車の中から見つかり、ロシア側は、遺体の下には冷蔵車を吹き飛ばすのに十分な爆発物が仕掛けられていたと主張しています。ロシア側は近日中に、遺体をウクライナ側に引き渡すとしています。

また、マリウポリの港からは、金属製品およそ2500トンを積んだ貨物船がロシアに向けて出発しました。ロシア軍の制圧後、マリウポリから船舶が出航するのは初めてのことです。

一方、ウクライナの検事総長は記者会見で、ロシア人の戦争犯罪容疑者600人以上を特定し、このうち80人近くについて、訴追のための手続きを開始したと発表しました。

ICC(=国際刑事裁判所)も、捜査の支援のため数週間以内にウクライナの首都キーウに事務所を開設することを目指しています。