ロシア側攻撃で化学工場の硝酸タンクから煙 ルハンシク州知事「地下にソ連時代のシェルター…多くの住民が避難」
ロシア軍が制圧を目指すウクライナ東部ルハンシク州の要衝セベロドネツクについて、地元の知事は1日、8割がロシア軍に制圧されていると明らかにしました。
ルハンシク州のハイダイ知事は1日、「セベロドネツクの8割近くがロシア側に制圧されている」とSNSに投稿しました。市街戦が続いているほか、ルハンシク州全体も砲撃にさらされているとしています。
ロシアメディアは1日、親ロシア派報道官の「近く完全な制圧宣言が出されるだろう」との発言を報じています。
また、ハイダイ知事はロイター通信のインタビューに対し、ロシア側の攻撃で硝酸タンクから煙がふき出した化学工場について、「地下にソ連時代のシェルターがあり、多くの住民が避難している」と明らかにしました。
こうした中、ゼレンスキー大統領は1日夜のビデオメッセージで、ロシア軍の攻撃で死亡した子どもの数が、わかっているだけで243人にのぼっていると述べました。さらに、20万人以上の子どもがロシア軍によって強制的に移住させられているとロシアを非難しています。