激しいデモ 仏・燃料税増税を半年間延期へ
フランスで燃料税の引き上げに抗議する激しいデモが繰り返されていることを受け、フランス政府は4日、増税を半年間、延期することを明らかにした。
ガソリン価格の高止まりが続く中、フランス政府は、来月から燃料税を引き上げると発表していたが、これに対する抗議デモが先月から毎週末、全国で繰り返されている。これを受けて、フィリップ首相は4日、燃料税の引き上げを半年間延期すると発表し、デモの代表者と協議する期間を設けることを明らかにした。
マクロン大統領は当初、増税を撤回しない方針だったが、今月1日、パリ中心部でデモ隊の一部が暴徒化し都市機能がマヒする深刻な事態に陥ったことから、対応が迫られていた。
抗議デモは今月8日にも予定されているが、政府側が増税延期の方針を示すことで事態が鎮静化に向かうか注目される。