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南北合同で見張り所の試験撤去を検証

2018年12月12日 20:06

韓国と北朝鮮は12日、南北の合意に基づいて進められた非武装地帯にある見張り所の試験撤去について、合同で検証作業を行った。

南北の軍事当局は12日、非武装地帯に検証チームを派遣し、合同で見張り所の撤去状況を確認した。見張り所の試験撤去は今年9月に合意されたもので、南北は先月までにそれぞれ10か所ずつを爆破や解体により撤去したほか、1か所ずつは建物を残したまま、兵力や装備を撤収させた。12日の検証作業では、地下施設まで破壊されたかなどを確認したという。

韓国国防省によると、南北の軍事当局者が相互に非武装地帯を訪れ、検証作業を行うのは、65年前の朝鮮戦争休戦以来、初めて。

現地からの映像で検証を見守った韓国の文在寅大統領は、「こうした信頼こそ戦争なき朝鮮半島実現のための最も重要な動力だ」と強調し、軍事的な緊張緩和が着実に進んでいることをアピールした。