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トランプ氏がTV演説“壁建設”必要性訴え

2019年1月9日 12:34

アメリカのトランプ大統領が全米に向けたテレビ演説を行い、野党の反対により実現のメドが立たないメキシコ国境沿いの壁について建設の必要性を強く訴えた。

トランプ大統領「アメリカ国民のみなさん今、メキシコ国境で人道と安全保障の危機が高まっている」

演説でトランプ大統領はメキシコ国境で人身売買や違法薬物と犯罪者の流入が横行し、アメリカが「危機」に陥っていると主張。9分30秒にわたって、壁の必要性を強く訴えた。

トランプ大統領「これは人道の危機であり、心と魂の危機だ」

演説はアメリカ東部時間の午後9時すぎから行われ、4大ネットワークも生中継した。大統領としては国民の支持を増やすことで建設に反対する民主党に圧力をかけ事態の打開につなげたい考えだが、思惑通りに進むかは不透明。

一方、議会の承認なしで壁の建設費用を捻出できるとする非常事態の宣言は今回の演説では見送られた。法的な問題が指摘されており、引き続き、検討を進めるものとみられる。