北方領土は…ロシアで「祖国防衛の日」
ロシア各地で23日、「祖国防衛の日」の記念式典が行われた。一部では、北方領土の日本への引き渡しに反対する声もあがった。
ロシアで2月23日は「祖国防衛の日」とされ、軍人らをたたえる式典が各地で開催された。このうち、シベリアのノボシビルスクで行われた式典には、第2次世界大戦の際に北方領土に連なる千島列島で旧日本軍と戦った元ソ連兵の男性も参加した。
男性は、北方領土は戦闘の結果獲得した土地だとして、日本への引き渡しに反対した。
元ソ連兵「北方領土はこれまでロシア領だったのだから、今後もロシアの領土であるべきだ」
ロシアの最新の世論調査では、北方領土の住民の96%が島の引き渡しに反対している。
ロシアはこうした世論を背景に、今後の日本との交渉でさらなる譲歩を求めてくる可能性もある。