金正恩総書記「不正蓄財根絶の取り組み繰り広げる」 朝鮮労働党内部の引き締めか
北朝鮮の金正恩総書記が朝鮮労働党の創建79年に合わせ発表した談話で「不正蓄財を根絶する取り組みを強力に繰り広げる」と強調しました。内部の引き締めを図ったものとみられます。
北朝鮮は10日、朝鮮労働党の創建から79周年で金総書記はジュエ氏とみられる娘とともに祝賀の式典に参加しました。
こうした中、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は11日付の紙面で、創建日にあわせて発表された金総書記の談話を2面にわたり掲載しました。
その中で金総書記は、アメリカなどを念頭に「帝国主義連合勢力の侵略戦争の動きに対処し、国防力を継続して固めている」と誇示しました。
また「権力と官僚主義、不正蓄財を根絶するための闘争を引き続き強力に繰り広げる」と強調しました。
その上で、「ささいな腐敗行為も現れないように忠告を惜しんではならない」と指摘しました。
汚職を取り締まる姿勢を強調することで内部の引き締めを図ったものとみられます。